flower magicについて。オーナーについて。

こんにちは!flower magicオーナーのMiyukiと申します。私は2年程前からYouTubeチャンネル【ouchi garden plus farm】で活動しておりまして、ご存知いただいてる方もいらっしゃるかもしれません。おかげ様で嬉しい事に、毎回見て下さる視聴者様やチャンネル登録も増え続けています。私は普段は会社員として仕事をしながら、週末はガーデナー&YouTuberとして活動しておりました。なぜ「会社員YouTuberガーデナー」が【flower magic】というネットショップを立ち上げたのか....。不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこでこのブログ記事では、私自身についての事、flower magicを始める経緯について書いていきたいと思います。

成長が遅かった幼少期、低い自尊心

私は幼少期、とてもおとなしく、ぼーっとしているこどもでした。12月生まれだったのも関係あるのかもしれませんが、とにかく他の子よりも何もかも遅れをとっていました。しかしながら、行動は鈍いだけで、感情や考えは自分の中にきちんと持っていて、それを行動や言葉に表せないだけでした。私は3歳の頃から保育園に通っていて、大人たちと接する機会も多く、鈍い私に対しての周りの大人たちからの扱いには傷つく事が多かったです。特に「○○ちゃんはできるのに、あなたはできない」という言葉をよく言われていたのを覚えています。その結果として「私は価値のない人間なんだ!今の自分ではダメなんだ!」と思い込むようになっていました。私の自尊心は、それはそれは低いものでした。頭ではわかっていても、体がついてこないというような、もどかしい状態は小学校3年生頃まで続いていたと思います...。

そのような環境で過ごしてきた私は、周囲の人に認められるために大学まで行って、きちんとした会社に勤めて、人よりもいい暮らしをして、【周りの人よりも私のが方が上】じゃなければ幸せにはなれない!という間違ったアイデンティティを持つようになっていました。

初めて認められた気がした大学時代のアルバイト

とりあえず周りが進学するから私も大学に行かなければ!と、何の迷いもなく進学した私は、自分のお小遣い稼ぎのため、アルバイトを探していました。ファッションが好きだから!という理由で、アパレル関係のアルバイトを選びました。その当時、百貨店がオープンする事になっていたため、運よくアパレルのアルバイトに採用されました。まだ若く社会人経験もない私に、同僚たちはとても好意的で優しかったので、働きやすくてアルバイトに行くのが楽しくて仕方なかったのを覚えています。そのアルバイトでは、お客様に商品を説明したり、会話をしたりして、販売をしていたのですが、半年ほどするとたくさんの商品を販売できるようになっていました。売上げも、アルバイトながら上々でした。そのため店長や会社からも褒められて、初めて私は必要とされているんだという実感を持つことができました。この経験によって自信をつけた私は、アパレル関係の仕事へ就職する事を決意しました。

社会人になってから、挫折…病気

就活を終えて、アパレル関係の会社に内定をいただいた私は晴れて社会人として働きはじめました。配属は新規オープンの大型ショッピングモールでした。そのショッピングモールは朝の10時から夜の10時まで長時間営業の形態をとっていました。新規オープンという事で、約1年間は毎日がお祭りのようでした。そこでの私はというと、【認められるため】の行動を必死に続けていました。【チームワークよりも自分の売上げ第一!】の行動に余念がありませんでした。売り上げがとれる自分に価値を見いだしていたので、それが崩れるのが何よりも嫌だったのです。気が付いたら全国で売り上げ3位の順位となっていました。2年目にして店長となり、お店を任される事になりました。売り上げの事しか頭になく、人間力が全くなかった私は、何よりも人間関係に悩まされる事となりました。【相手よりも自分が一番でなければ!】という私に着いてくるスタッフがいるわけもなく、次第にスタッフが辞めていくというトラブルに発展していきました。その会社の社長さんからは「店長よりも周りのスタッフの売り上げが良い方がお店は上手くいくんだ」と言われましたが、その言葉の意味も理解できずにいました。「何言ってるの?店長が売り上げなくてどうするの?と思っていました」そしてついに、長時間労働と人間関係の悩みから私は、体調を崩してしまいました。唯一自信があった仕事もダメになり、私の心はポッキリ折れてしまいました。

休職中にガーデニングと出会う

仕事を休職して自宅で過ごしていた私は、何気なく母が録画していた、世界的ガーデナー「ターシャテューダ」の番組を見ていました。その当時は何度もターシャの番組が再放送されていたと思います。ターシャのナチュラルな雰囲気だけど美しい庭、手作りの暮らしの温かさに私は魅了されていました。何度も何度もその番組を見ていて、そういえば私がこどもの頃は、ハーブを植えてみたり、自然の中で一人で遊ぶのが好きだった事を思い出しました。そこで私は、花を植えてみるのも悪くないかも?と思い、初めてパンジーとビオラを庭の片隅に植えてみました。腐葉土も何も入れないカチカチの土を掘り返して、ただ植えるだけという酷い植え方でしたが、パンジーとビオラはすくすく育ってくれました。それから毎日庭に出て成長を見守りました。なぜか、パンジーとビオラはキラキラ輝いて見えました。綺麗だなと思い、気持ちも癒されているようでした。次第に他の植物も植えるようになりガーデニングにハマる頃にはすっかり体調が良くなっていました。

新しい仕事、また病気

その後、休職していた仕事を辞めた私は、勤務形態も良く休みがきちんと取れる会社に運よく就職することができました。その会社はデスクワーク中心で、以前とは比べ物にならないくらい体は楽でした。しかしながら、毎日同じ仕事、同じメンバーとの会話、変わらない環境により、皆が生き生きと働いていると言うよりは惰性で働いているような感じでした。でも仕事とはこういうものなんだ!やりたい仕事じゃなくてもそれなりに世間体が良い会社、誰もが名前を知っている会社で働けてる事に優越感を感じている自分もいました。親や、親戚、に恥じないように、周りの目を気にして選んだ会社でもありました。

その会社に勤めて約7年経った頃、私は体に異変を感じていました。夜眠ると大量の汗をかき、寒くて目覚めるという事態が続いていました。病院に通い、最終的に婦人科にたどり着いて診察を受けると、先生が顔色を変えている事に気がつきました。すぐにMRIを撮り、大学病院にいく事になりました。病名は子宮頸部腺癌が疑われていました。その癌について調べてみると、悪性度の高い癌で余命1年という事がざらにあるという事実を知りました。その時の私の感情は絶望しかありませんでした。よく目の前が真っ暗になるとか、鈍器で殴られた感覚とか言いますが、まさにそんな感じでした。それと同時に襲ってきたのが【強い後悔】の感情でした。「私は今まで誰かに認められるために、誰かに評価されるためだけに生きてきてしまったな。なんてもったいない事をしてきたんだろう。本当に必要な事は、誰かではなくて、自分がどうしたいか、何がしたいかだったんだ!」という事に改めて気が付きました。本当に価値があったのは【自分がやりたい事をする事】、そして【経験する事】なんだ。と気が付きました。その後悔と、恐怖と絶望の中で病院の結果がでるまで過ごしていました。結局すべての結果が出揃うまで約1カ月かかりました。最終結果を聞きに、大学病院を訪れると先生からは癌ではない。だけどちょっと珍しい症状のため経過観察をするという事を言われました。大学病院にはその後通い続けなければなりませんが、普通に生きる事ができるという事実に、雲が晴れるように感動したのを覚えています。【明日が来る事は、当たり前ではないんだ】と改めて感じました。帰りの車の中で私は泣いていました。空はいつもより美しく見えました。そして私は、「これからは自分が心からやりたい事をして生きていこう、周りの目は気にしない」と固く心に誓ったのでした。

YouTubeチャンネルを始める

体が大丈夫だという事が分かると、私はすぐに以前から興味があったYouTubeを始めてみようと思いました。ジャンルは何がいいかと悩んだ結果、好きなガーデニングについてのチャンネルにする事に決めました。

YouTubeでは、それなりに活動する事が出来ていたと思ったんですが、動画のクオリティーや寄せ植えの技術不足を感じていました。動画は何度も撮りなおしてネットなどを見て技術習得できるよう勉強を続けました。

目標を見つける、行動に移す

しばらくの間、仕事と資格の勉強、YouTubeと、同時進行でやり続けていました。とても忙しく、余裕がない日々を送っていました。ゆっくり考える事ができる時間は、通勤中だけでした。病気になり、自分が生きている事は当たり前ではなく、人生は思ったよりも短いと気が付いた私は、どうせなら自分が本当にやりたい事をやり切りたいと毎日のように考えていました。自分が好きな事って何だろうと掘り下げて考えた時に、残った答えは、花やハーブ、自然にかかわる事でした。ちょうどプランツギャザリングの教室に通っていた私は、ありがたい事に生産農家さんと出会う機会があり、花苗を仕入れるルートを見つける事ができていました。そこで、花苗を販売するネットショップをやるのもいいかも?と考えました。何よりも【自分が好きな事をする】と心に決めていたので、導かれるように【やってみよう!】と決意しました。本当は店舗があればいいのですが、そこまでの資金があるわけでも無く、まずはネットの花屋さんをしてみようかなと思いました。

それからは、猪突猛進にネットショップ開業に向けて突き進みました。とりあえずなんでもやってみよう、きっと何でもできるよ!と自分に言い聞かせながら...。

 

今の世界情勢から、ネットショップを開業するのは難しい事も多いと分かっていますが、チャレンジしてみようと思います。

花を植えた事から始まった魔法のような出会い、変化から、店名は

            flower magicにしました。YouTubeを始めた事、応援してくれる視聴者様がいたからこそ、この夢が実現しました。

これからが私の本当の夢の始まりです。私の挑戦と、お店の成長を見守っていただけたら嬉しいです。長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

flower magic代表 Miyuki

 

 

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